こんにちは。公認会計士・税理士の阿部です。

　本日は、私が開業に至った理由の一つである「経営者になる意味」ということについてお話したいと思います。

 

【あなたは、経営者になったことがありますか？】

　勤務税理士の頃、社長に対して経営についてのアドバイスをしていて思うことがありました。それは、

「あなたは雇われている立場でしょ？経営したことはないのに、私の悩みがわかるの？」

　社長にそう思われているかもしれない、とよく疑心暗鬼になっていました。実際、社長に言われたことはありません。ただ、社長に対して経営のアドバイス、特に従業員の雇用や顧客の開拓の仕方、新規事業の展開など経営のコアな話の際には、私なりの意見をしていましたが、何か腑に落ちない気持ちになりました。

　本来は経営の実体験からのアドバイスができるのが真のプロフェッショナルなのだろう。そう考えるようになりました。そのうちに、私も経営をして経営者の立場に立ったアドバイスをしたい。こう思うようになりました。

 

【経営をしてみないと深いアドバイスができない】

　現在は私も一応経営している立場のため、利益を出すにはどうすればよいか、マーケットはどうなっているのか、物価は上がっているのか、色々考えながら事業をしています。サラリーマンの頃も、仕事としてある程度考えていましたが、そこは真剣さが違います。雇われている身分だと安定しているため、常にアンテナをはることはありません。そこが決定的な違いでしょう。

 

　現在は個人事業主のため、所得税の確定申告を行い納税をするのですが、近いうちにコンサルティング会社も設立して株式会社を運営する予定です。個人の申告と法人の申告、自身の会社を色々実験台にして、お客様に体験談として今後はアドバイスしていけると思います。

　逆に、ある部分で失敗もすれば、それはそれでお客様へのアドバイスのネタにもなります。

　当事務所は、税務申告以外のアドバイスに重点を置いているため、経営者としての経験を仕事に生かしていけるとそう思っています。そのため、「担当者は、代表である私」ここにはこだわっていきたいと思います。案件ボリュームによって補助者は何人かつけるかもしれませんが、私が同席しないということはない、そんな事務所にしていきます。

　

【最後に】

　いいことばかり書きましたが、私のお客様は社長以外にも経理部や現場の作業者など会社全体です。そのため、時には雇われている人の気持ちも汲み取ったアドバイスをしなければなりませんから、サラリーマン時代の気持ちは忘れてはいけませんね。

 

何でもそう。過去の経験を生かさなければなりません。忘れていいことなどありませんね。