こんにちは。公認会計士の阿部です。

　退職者が多いんです。という相談が近年増えています。改善策は簡単です。労働時間を減らして個々の実績に応じた評価を（給与増加）をしてあげる。そうすれば、退職者（他社に転職）は減るはずです。プラスアルファ、社内のコミュニケーションをよくするなどがあるのかと思いますが多くは給与と労働時間です。

　給与については、具体的には会社の従業員に対する評価尺度（基準）が昔から同じ（画一）になっていてそれを変えていない、変えられないという会社が多いのが現状です。例えば下記のような評価です。

　・取締役になれる人は入社した段階である程度決まっている。

　・50歳で出向もしくは退職する慣習がある。

　・海外MBA、海外赴任した人は出世する。

　・売上（利益）を上げなくても給与が高い人が多く存在する。

　・売上を多く上げているが、少しずつしか給与があがらない。

　上記は少ない事例ですが、このような評価をしていては退職者が増えても仕方ありません。評価方法を変えていないのになぜ退職者が減らないのか悩んでいる会社が多いです。働く側からしてもどういう人が昇格（給与増加）するかを明確にしないとそれに向けて努力はできないです。

　企業は本当はどういう人材が欲しいのか、在籍してほしいのか見極め、それに応じた評価をしない限りは退職者は減りません。弊社も退職者をできるだけださないよう取り組んでいます。