こんにちは。公認会計士の阿部です。

　世の中の多くの人がリスクを取らず成功しようとしています。そして成功できないのです。

　例えば年収を下げずに転職する、年収を確保したまま副業する、本業を続けながらすこしずつ独立する、誰かと一緒に起業する、事業を引き継ぐ、、、このケースは少しの成功はそれでできると思いますが大きな成功はできない場合が多いです。いずれ、もっと年収がほしい、もっと成功できるという気持ちになります。私はこの状況を独立（起業）後の第2の壁と言っています。成功したと思える時というのはリスクを取ってチャレンジした時のみです。

　リスクとは何か、一人で始めて、いったん収入がゼロもしくはゼロ近くになるということです。転職の場合も、大手でなく小さい会社で低い年収から始めるベンチャーです。これを受け入れた人こそのみが成功しています。

　振り返ると私も独立した時は、福岡から横浜への引っ越しと開業費用200万円程度を使った後の貯金が50万円ほどになり、収入は独立当初顧問料の月8万円でした。ちょうど妻が妊娠したことがわかったので、出産費用を親に借りるほどお金に余裕はありませんでした。時間には余裕があったので営業はたくさんできました。お客様を紹介してもらえると言われたらハワイにも行きましたし、どこにでも行きました。独立3か月後には月50万円ほどの顧問料、さらに事業承継スポット契約130万円、相続40万円ができたのでここで勤務時代の生活に回復しました。

　今振り返るとたった年収1000万円を失うことは全く怖くない。と思います。むしろこのままずっと年収1000万円の方が怖いです。上と下と時には横の責任を押し付けられ、膨大な労働時間を使い1000万円というポジションは本当にきついです。その立場から抜け出したいと思う方は、いったんリスクを負うしかありません。

　税理士の世界でも、税理士二人で起業する、高齢の方の事務所を引き継ぐ、親の事務所を継ぐ、色々ありますが、その場合、自分の取り分は少なくなります。意思決定も一人でできません。リスクを負った者のみが手にできる世界があります。ただ一人で全てを決める苦労もありますけどね笑　

　以上参考までに。