こんにちは。公認会計士の阿部です。

　成功している方がよく言われている思考で、公認会計士的な視点から誤っていると思うことがあります。不動産、時計、アクセサリー、車など高額商品を買うときに資産価値を気にして買っている方です。

　ロレックス、バーキン、フェラーリなどが有名と思います。これらは、買った値段より高く売れる、値段が上がり続けているなどを理由に富裕層＝成功者が買っています。

　ただし、会計的には間違っています。投資という側面からは正しいのですが商品自体は趣味嗜好品です。原則として経費になりません。得しても損しても会計には反映されないということです。つまり投資の概念で買うものでないのです。結局のところ趣味と投資を混ぜ合わせた価値観での購入と思います。

　また仮に投資の観点からとしても、価値が上がっている＝リスクがないような捉え方は誤っています。購入資産価値が上がり続けていても値下がりのリスクは必ず存在します。仮に価値が下がってしまったとすれば、値段が高ければ高いほど下落率は上がります。下落率を考慮すると価値が下がるという事実が発生するリスクが低くても、価値下落が発生した場合の損失額は大きくなります。そのリスクがある以上、単純に値上がりし続けているという理由で購入するのはよくないです。

　趣味嗜好品については、価値がゼロになっても欲しいという理由で買うべきです。

　価値が下がったら困る、欲しくないと思うのであれば買ってはいけません。生活に必要ないものですからね。価値がゼロになっても余裕な資金力の方が買うべきものです。テレビやユーチューブでロレックスやフェラーリを買った人が必ず言います、「投資の意味もある、価値が下がらないから無料で使っているのと同じ」などです。批判を恐れてでしょう

　ロレックスやフェラーリが、昔から欲しかったから、好きだから、買いました。と言えばよいです。私は価値が下がるとわかっていても欲しいものを買います。